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【日本】ニホンジカ約310万頭、イノシシ約157万頭。2028年度半減に向け環境省対策強化

 環境省は10月30日、全国のニホンジカとイノシシの個体数推定の結果を公表した。2024年度末時点の推定個体数の中央値は、ニホンジカが北海道を含む全国で約310万頭、イノシシが約157万頭だった。国は2028年度までに両種の個体数を半減させる目標を掲げているが、環境省は個体数が依然として高い水準にあるとして、引き続き捕獲を強化する。

 推定には、捕獲数等の情報から個体数の変化を逆算する「ハーベストベースドモデル」を基本とした階層ベイズモデルが用いられた。北海道のニホンジカは従来、本州以南とは別に扱われてきたが、今回から全国を対象とした推定を行った。

 推定で目を引くのは、信用区間の幅の大きさ。ニホンジカの全国推定は中央値の約310万頭に対し、下限が約114万頭、上限が約843万頭と、7倍以上の開きがある。個体数を直接数えることはできないため、捕獲数や目撃効率、糞塊密度といった間接的な指標から統計モデルで推計せざるを得ず、データの少ない地域ほど不確実性は大きくなる。推定値は新たなデータが加わるたびに過去にさかのぼって更新されることも多く、単年の数字だけで増減を判断するのは難しい。北海道を含めた全国一体の推定に切り替えたことで、今後は全国の動向を一つの数字で追えるようになる一方、過去の公表値との単純な比較には注意が必要となる。管理の現場では、全国の推定値よりも、都道府県単位や地域単位での密度の変化と被害の状況を組み合わせて対策の効果を検証することが重要になる。半減目標の達成を判断する際にも、どの推定値を基準にするかが論点となる。

 環境省と農林水産省は2013年に「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」を取りまとめ、10年後の2023年度までにニホンジカとイノシシの個体数を半減させることを当面の目標とした。しかし2022年度までの調査で個体数は高い水準にとどまり、2023年度での達成は困難となった。このため両省は2023年9月、目標の期限を2028年度まで延長することを決めた。今回の公表で環境省は、半減目標の達成に向けて個体数は高い水準にあると認め、捕獲強化を継続する方針を示した。

【参考】【日本】ニホンジカとイノシシ、個体数半減の政府目標達成厳しく。生活や産業にも悪影響(2026年4月26日)

 ニホンジカとイノシシは、狩猟者の減少や耕作放棄地の拡大、積雪の減少等を背景に、過去数十年で生息域を大きく広げてきた。両種による農作物の被害は、…

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