世界主要都市の気候変動対応ネットワークC40(世界大都市気候先導グループ)は10月8日、すでに30主要都市が地方政府での二酸化炭素排出量がピークアウトを迎え、今後減少していくと発表した。30都市の合計人口は5,800万人。
30都市は、ニューヨーク市、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンDC、ボストン、シカゴ、フィラデルフィア、オースティン、ニューオリンズ、ポートランド、ロンドン、パリ、ベルリン、ローマ、ミラノ、ベネチア、マドリッド、リスボン、コペンハーゲン、オスロ、ストックホルム、ハイデルベルク、ワルシャワ、アテネ、トロント、モントリオール、バンクーバー、シドニー、メルボルン。
現在、C40に加盟している主要都市は90を超える。二酸化炭素排出量については、かつては「人口当たり」や「GDP当たり」のように原単位での排出削減目標を設定していた時期もあったが、都市化や人口増加に関わらず総量での削減を目指す動きが顕著になっている。C40に加盟している都市の約半数がすでに、二酸化炭素排出量の総量をピークアウト、もしくは2020年にピークアウト、もしくはピークアウトさせることにコミットメントしている。
今回C40は、次のステップとして、ナレッジ共有サイト「C40 Knowledge Hub」をリリース。他の地方政府に対しても、アクションを加速させるよう促す。
自転車ライドシェアリング・サービス(海外ではCycle hireとも呼ばれる)を展開しているC40加盟都市は、82を突破。2009年の13都市から急速に増えた。市域での、もしくは少なくとも市政府での使用電力を2030年までに100%再生可能エネルギーに転換することにコミットしている政府も、2009年の4都市から24都市に増えた。再生できない使い捨てプラスチックを禁止している都市も、2009年の2都市から17都市に増えた。
【参照ページ】30 OF THE WORLD’S LARGEST & MOST INFLUENTIAL CITIES HAVE PEAKED GREENHOUSE GAS EMISSIONS
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