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【中国】The Climate Bonds Initiative、中国のグリーンボンド市場成長に向けた政策提言書を公表 2015/04/26 最新ニュース

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 気候変動対策投資を推進する国際NPOのThe Climate Bonds Initiative、International Institute for Sustainable Development(以下、IISD)および中国人民大学重陽研究所は3月24日、中国のグリーンボンド市場成長に向けた政策提言書、”Growing a green bonds market in China: key recommendations for policymakers in the context of China’s changing financial landscape“を公表した。同報告書は中国政府機関の中国国務院発展研究センターと共に作成されたもので、中国のグリーンボンド発行機関向けの5段階に渡る手引きも盛り込まれている。

 今回の報告書では、昨今の中国の情勢を踏まえたうえで、現在の債券市場の状態および、短中期の金融改革を利用していかにグリーンボンドへの機運を高められるかを評価している。報告書の中で提言されている方針は既に中国トップの政策立案者らの間で検討が進んでおり、それらの多くは最近の中国国務院発展研究センターや中国人民銀行のワーキンググループによる政策白書草案の中にも盛り込まれている。

 報告書の共著者でThe Climate Bonds InitiativeのCEOを務めるSean Kidney氏は「債券市場の改革に向けて中国が掲げた重大なコミットメントは、金融・経済的観点だけではなく、環境面の観点からも期待できるものだ。なぜなら、それは中国の低炭素経済への転換に向けた債券市場の活用する機会を大きく増やすからだ」と述べた。

 同報告書の主なポイントは下記の通りだ。

  • 中国特有の環境と金融システムを考慮した中国独自のグリーンボンドの定義が推奨される。
  • 既存および将来の環境規制・基準を見直すため、「グリーンボンド発展委員会」という新たな組織を設置すべき。
  • グリーンボンド認証制度には、地域レベルの排出権取引制度と全国規模の国家エネルギー節約計画の双方で利用されている、政府の認可を受けた独立した第三者検証システムを採用すべき。
  • グリーン自治体収益事業債やグリーン官民パートナーシッププロジェクト債のための部分的な信用保証を提供する中央ファンドを開設するべき。
  • 外国人投資家向けグリーンボンドプログラムの拡充を通じてグリーン投資割当を設けるべき。
  • グリーンボンドから生じた利息に税額控除を与えるべき。

 世界最大の温室効果ガス排出国でもある中国では、昨今再生可能エネルギーの導入なども含めて環境課題への取り組みが急速に進んでいる。今回のグリーンボンド市場の拡大に向けた政策的枠組みの構築もその一つだ。中国が抱える金融資産の多くが環境プロジェクトに融通されることになれば、中国のみならず世界全体の環境にとって大きなインパクトをもたらすことは間違いない。今後の具体的な政策に注目が集まる。

【レポートダウンロード】Growing a green bonds market in China: key recommendations for policymakers in the context of China’s changing financial landscape
【参照リリース】Groundbreaking report outlines key recommendations for Chinese policymakers on how to grow a green bonds market in China, tapping into ongoing financial reform
【団体サイト】The Climate Bonds Initiative

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