
環境省は3月31日、絶滅のおそれのある野生生物(動物と植物等)の種をまとめた「環境省レッドリスト2017」を発表した。環境省は1991年から野生生物に関するレッドリストの作成を開始し、2012年に第4次レッドリストを作成。2015年からは生息状況の悪化等必要に応じて時期を定めず改訂する制度へと移行し、今回「環境省レッドリスト2017」が発表された。今年3月17日には、これまで対象外であった海洋生物についてまとめた「環境省版海洋生物レッドリスト」も発表されている。
レッドリストは、専門家による科学的客観的評価に基づき、絶滅危惧の危険性が高い順に、「絶滅危惧IA類(CR)」「絶滅危惧IB類(EN)」「絶滅危惧II類(VU)」に分類。これら3つに分類されると「絶滅危惧」と認定される。
絶滅(EX)
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我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
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野生絶滅(EW)
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飼育・栽培下でのみ存続している種
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絶
滅
危
惧
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絶滅危惧ⅠA類(CR)
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ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
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絶滅危惧ⅠB類(EN)
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ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
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絶滅危惧Ⅱ類(VU)
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絶滅の危険が増大している種
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準絶滅危惧(NT)
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現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
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情報不足(DD)
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絶滅のおそれがある可能性はあっても、そのように判定するに足る情報が不足している種
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絶滅のおそれのある
地域個体群(LP)
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地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
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今回発表のレッドリスト2017では、13分類群60種についてカテゴリー変更が行われ、絶滅危惧種は38種増加し、合計3,634種となった。先発表した「環境省版海洋生物レッドリスト」に掲載された絶滅危惧種56種を加えると、3,690種となった。
【参照ページ】環境省レッドリスト2017の公表について
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