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【日本】ヤマト運輸とDeNA、「ロボネコヤマト」実証実験開始。将来の自動運転社会を視野に

 ヤマト運輸とDeNAは4月16日、国家戦略特区である神奈川県藤沢市の鵠沼海岸、辻堂東海岸、本鵠沼の各エリア(人口約30,000人、12,000世帯)で、自動運転車両が指定した時刻に指定した場所に荷物を運ぶ「ロボネコヤマト」プロジェクトの実証実験を開始すると発表した。ドライバー不足や再配達作業による業務負荷の問題が深刻化する日本の宅配事業で、自動運転車両による新たな解決策を模索する。

 「ロボネコヤマト」プロジェクトでは、「ロボネコデリバリー」と名付けられた自動運転車両が事業の要となる。自動運転車両には、車両内に暗証番号型の保管ボックスが積載されており、受取人は荷物を受け取りたい場所と時刻をスマートフォン等を通じて指定できる。時刻は毎日8:00から21:00の間で10分刻みで指定可能。荷物を積んだ自動運転車両は、指定時刻に現地に向かい、受取人は暗証番号を使って車両内の保管ボックスから自分で荷物を受け取る。自動運転車両には二酸化炭素排出量を減らすため電気自動車(EV)車両を用いる。また、自動運転車両は、将来的には完全無人での走行を目指すが、実証実験では安全面を配慮しドライバーが運転席に座る。しかし、ドライバーは荷物の発送・受取りに関与せず、将来の無人自動運転宅配に向けてのオペレーションを試す。

 ヤマト運輸は同時に、「ロボネコデリバリー」車両を活用したEコマース「ロボネコストア」の実証実験も行う。ロボネコストアは、専用サイト上で販売されている商品を購入すると、ロボネコデリバリーの自動運転車両で指定時刻、指定場所に荷物を届けるサービス。受取人が商品を指定時刻に受け取らなかった場合、再配達依頼はできず、注文は自動的にキャンセルされるのに加え、キャンセル手数料が発生する。

 「ロボネコヤマト」プロジェクトの中で、DeNAは、同社が持つインターネットサービスノウハウや自動運転関連のサービス設計技術を活かし、新しい道路交通サービスの開発や、私有地向けの移動サービスの提供を進めている。
 
 「ロボネコヤマト」実証実験は、4月17日から来年3月31日まで実施。2018年には一部配送区間での自動運転の導入も予定している。自動運転が実現できれば、ドライバー不足という事業制約から解放され、宅配という社会インフラで顧客サービスを充実させることができるようになる。

【参照ページ】自動運転社会を見据えた次世代物流サービスの実現をめざす「ロボネコヤマト」プロジェクト
【プロジェクト】ロボネコヤマト
【プロジェクト】ロボネコストア

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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