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【国際】デル等大手企業、海洋プラスチック削減イニシアチブ「NextWave」発足。UNEPも支援

 IT世界大手米デルは12月12日、環境NGOのLonely Whaleと協働で、海洋プラスチック削減イニシアチブ「NextWave」を発足した。すでに、自動車世界大手米GM、米自転車大手Trek Bicycle、米家具大手ハーマンミラー、米家具大手Humanscale、米カーペット大手インターフェース、蘭家具大手Van de Sant、米スケートボードBureoも参画している。国連環境計画(UNEP)、環境NGOの5Gyres Institute、ロンドン動物学会、New Materials Instituteも支持を表明した。UNEPは今年2月、海洋プラスチック削減キャンペーン「CleanSeas」を立ち上げており、同キャンペーンに参加する企業にも、「NextWave」への参画を呼びかけている。

 海洋プラスチックの問題は、年々深刻となっている。2010年に海に流出したプラスチックごみは合計300万ポンド(約800万t)。2025年までには1億5,000万tにまで増加知ると言われている。海洋プラスチックは、海洋生物の棲み処やサンゴ礁に直接の影響を及ぼす他、生態系を壊し、最終的には生物や人間の健康にも悪影響を及ぼすと考えられている。

 NextWave参画企業は、海洋プラスチック削減のためのサプライチェーン基準や第三者認証制度(CoC認証)を策定しく考え。同基準では、幅広い環境・社会基準も考慮される。これにより、産業界全体で海洋プラスチックを削減していく。当面の目標として、プラスチックの海洋流出を今後5年間で300万t(ペットボトル600万本に相当)削減することを掲げた。また、参画企業は、自社製品やパッケージに使用するプラスチック量を把握し、リサイクルできない素材の利用も減らしていく。

 デルは、サステナビリティ計画「2020 Legacy of Good Plan」を掲げており、今回のイニシアチブ発足もその一環。デルは2017年2月、海洋プラスチックを活用したパッケージの実証実験を開始。UNEPの「Clean Seas」キャンペーンの立ち上げを支援する等、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の達成に向けて動き出している。一方、Lonely Whaleは、海洋プラスチック問題を企業や消費者に啓発するNGOで、俳優のエイドリアン・グレニアー氏が設立した。Lonely Whaleとデルは2015年、デルのVR(仮想現実)システムを通じて企業に海洋プラスチックの危険性を啓発するプロジェクトで協働。それがきっかけとなり「NextWave」発足につながった。

【参考サイト】
Dell “Dell Inc. and Lonely Whale Convene Cross-Industry Group to Address Marine Litter”
(http://www.dell.com/learn/us/en/vn/press-releases/2017-12-12-dell-and-lonely-whale-convene-cross-industry-group)

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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