食品世界大手ネスレの英国法人ネスレUKは3月7日、2015年からの英国とアイルランドで販売する製菓やシリアル、飲料に含まれる糖類やカロリーの削減アクションにより、ティースプーン26億杯分に相当する糖類600億カロリーの削減を実現したと発表した。英国とアイルランドでは2018年からソフトドリンクに砂糖税に課税され、ネスレのアクションもその一環と見られている。
同社は2017年3月、2018年末までに製菓の糖類を10%削減する計画を発表したが、現時点ですでに7.4%の削減を達成している。また、シリアルについても同様に今年末までに10%の糖類削減を決めており、KitKatやMilkybar、Cheeriosなどの人気ブランドですでに取組が開始された。
ネスレ子会社ネスレ・ウォーターは同日、炭酸水主力ブランドの一つ「サンペレグリノ」でも、糖類を40%削減すると発表。サンペレグリノでは、2015年に一度10%の糖類削減しているが、品質を損なわない実現方法の研究に取り組んでいた。今回、従来の添加糖類の一部をステビアで代替することに成功した。消費者テストでも、新たな味について好評を得たという。
砂糖税は、消費者や児童の肥満が社会問題化されるにつれ導入国が増えている。すでにフランスやハンガリーでも導入されている。