【中国】税関当局、密輸固形廃棄物を11万t押収。固形廃棄物輸入禁止を徹底 2018/04/05 最新ニュース

 中国国営メディア人民日報は4月3日、中国税関当局が今年に入りすでに密輸固形廃棄物11万tを押収し、密輸集団25団体を摘発したと発表した。中国政府は2017年7月18日、世界貿易機関(WTO)に対し、2017年中に国外からのごみの輸入の規制を強化することを通知。その後、中国環境保護部は2017年12月29日、固形廃棄物の輸入を規制する新基準「进口可用作原料的固体废物环境保护控制标准—冶炼渣」を発表。これまで中国には、先進国の固形廃棄物が大量に輸入されていたが、政府が方針の転換を決めた。

【参考】【中国】政府、海外からの資源ごみ輸入を2017年中に停止。今年中に法整備(2018年8月1日)
【参考】【中国】環境保護部、固形廃棄物輸入の規制強化。品質新基準導入。3月1日から施行(2018年1月13日)

 中国の2015年の固形廃棄物輸入量は4,700万t。廃棄物回収ビジネスは利潤が高く、現在もギャング等による密輸が横行している。中国海関総署によると、溶解スラグだけで今年約6.5万tの密輸が摘発され、4月2日までに52人が逮捕されている。香港からの密輸を北朝鮮軽油で中国国内に持ち込むケースもあった。

 中国環境保護部は、今年3月17日の全国人民代表大会(全人代)で改組が決定。これまでの環境保護部の責務と、国家発展改革委員の気候変動対応部門や、国土資源部の地下水汚染部門、水利部の区画計画や水系保護部門、国家海洋局の海洋環境保護部門等を統合した、巨大な環境政策当局「生態環境部」が新たに発足した。生態環境部は、環境保護の中国を強く打ち出すため、固形廃棄物の密輸を徹底的に撲滅すると宣言している。
 
 これまで廃棄物を中国に輸出することで処理を回避していた先進国企業は、新たな対応策を立てる必要が生じている。

【参考ページ】UPDATE: China seizes 110,000 metric tons of ‘smuggled waste,’ arrests 52 so far in 2018

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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