豪金融大手マッコーリー・グループは6月13日、20億ポンド(約2,900億円)のローンファシリティを設定し、そのうち5億ポンドを使途をグリーンプロジェクトに限定するローンファシリティとした。グリーン限定分については、APLMAとLMAが2018年3月に策定した「グリーンローン原則(GLP)」に準拠し使途を設定する。グリーンローン原則(GLP)に準拠した融資を行うのは、マッコーリー・グループが世界初。
【参考】【国際】LMAとAPLMA、環境融資の国際ガイドライン「グリーンローン原則(GLP)」策定(2018年3月26日)
今回設定の20億ポンドのローンファシリティは、4つのトランシェに分かれている。最上位のA1は3年のリボルビングローンでグリーン限定の2.5億ポンド。A2は3年のリボルビングローンで限定なし3.8億ポンド。B1は5年のタームローンでグリーン限定の2.5億ポンド。B2は5年のタームローンで限定なし11.2億ポンド。
グリーン限定のローンファシリティで調達した資金は、GLPに基づき、まずは再生可能エネルギー発電プロジェクトに投じる。将来的には、省エネ、廃棄物マネジメント、グリーンビルディング、交通インフラプロジェクトも検討する。
今回のローンファシリティには各銀行からの関心が高く集まった。今回のディールでは、英HSBCがシンジケートローンのアレンジャーを務めた。また、英HSBCと蘭ING形がグリーン・ストラクチャリング・アドバイザーを、HSBCとING、中国銀行がブックランナーを務めた。