電源開発、三菱マテリアル、三菱ガス化学の3社が共同出資した湯沢地熱は5月20日、秋田県で2015年5月から建設を進めてきた「山葵沢(わさびざわ)地熱発電所」が営業運転を開始したと発表した。設備容量10MWを超える大規模地熱発電所の稼働は、1996年に運転開始した大分県の滝上地熱発電所以来23年ぶり。
山葵沢地熱発電所の設備容量は46.199MWで、ダブルフラッシュ方式。規模では国内4番目となる。固定価格買取制度(FIT)を活用し、東北電力に売電する。湯沢地熱の出資構成は、電源開発50%、三菱マテリアル30%、三菱ガス化学20%。総事業費は300億程度。年間約70億円の売上を見込む。設置場所は、湯沢市高松と秋ノ宮にかかる国有林で、標高約900m。生産井は9本、還元井は7本。
同発電所建設では、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から、地熱資源開発資金債務保証を受けている。同保証は、国内での地熱採取を行う企業が、生産井・還元井の掘削、パイプライン等の敷設等及び発電設備の設置に係る費用を金融機関から借入れる場合、JOGMECが債務を保証する。
【参照ページ】山葵沢地熱発電所の営業運転開始について
【参照ページ】23年ぶりの大規模地熱発電所が運転開始
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