アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは8月22日、新たな水アクション戦略「2025水アクション戦略」を発表した。サプライチェーン全体で、水ストレスの高い地域での水消費量を2025年までに半減する。同時に同地域にある地域社会に安全な飲料水を提供していく。
リーバイ・ストラウスは、2011年から水削減アクション「Water<Less」を開始。製品仕上げ過程での水消費量を、2018年だけで30億l削減し、20億lの水をリサイクルまたは再利用してきた。しかし今回、水ストレスの高い地域で、地域毎の状況に応じてカスタマイズしたアクションがさらに必要と判断。今回のアクション戦略を策定した。
【参考】【アメリカ】リーバイスとIFC、サプライヤーのCO2排出量・水消費量削減で提携。IFCがコンサルティング(2019年7月4日)
【参考】【インタビュー】リーバイ・ストラウス Manuel Baigorri氏「持続可能なサプライチェーンとビジネスの統合」(2016年2月12日)
同戦略では、データを重視した科学的な削減アクションを展開していく。水ストレスの判断では、世界資源研究所(WRI)の水リスクマップ「Aqueduct Water Risk Atlas」を活用していく考え。さらに、パキスタンのラービー川流域の水対策では、国際環境NGOの世界自然保護基金(WWF)やEarth Genome、アリゾナ州立大学ともパートナーシップを締結した。
【参考】【国際】WRI、水リスクマップ3.0版を発表。リスクが非常に高い国が17ヵ国(2019年8月9日)
今回の戦略では、サプライチェーン全体での水消費量の80%を占める大手サプライヤー企業と協働し、個別の水削減目標を制定。さらに、Apparel Impact Instituteの「Clean by Design」プログラムや、国際金融公社(IFC)の「PaCT」プログラムに対し、同社の「Water<Less」技術を提供する等活動に積極的に関わっていく。また水ストレスの高い地域では、同業他社やNGOとも連携。綿花栽培での水消費量削減でも積極的役割を果たす。
【参照ページ】LEVI STRAUSS & CO. ANNOUNCES NEW GLOBAL WATER ACTION STRATEGY, HEIGHTENING FOCUS ON MOST WATER-STRESSED AREAS IN SUPPLY CHAIN
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