
気候変動適応分野の国際機関、適応グローバル委員会(GCA)は9月24日、気候変動適応を加速させるためのアクション「Action Tracks」を発足。75の政府、国際機関、NGO、企業がパートナーとして参加することが決定した。
今回設定した「Action Tracks」は、「金融・投資」「食糧安全保障と農業」「自然重視ソリューション」「水」「都市」「地域主導アクション」「インフラ」「防災」8つの分野に焦点を定め、各々の分野で目標を設定。具体的なアクションも設定した。各アクションは、GCAが同月にまとめたレポートが基となっている。
【参考】【国際】適応グローバル委員会、今後10年間で気候変動適応に193兆円必要。投資効果は最大10倍(2019年9月13日)
GCAは、2018年に当時の潘基文事務総長の呼びかけで発足。参加国は、英国、ドイツ、オランダ、デンマーク、カナダ、メキシコ、中国、インド、バングラデシュ、インドネシア、ベトナム、アラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタン、アルゼンチン、コスタリカ、グレナダ、南アフリカ、セネガル、エチオピア、マーシャル諸島の20カ国。日本は参加していない。事務局は、国連事務総長、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同創業者、世界銀行のクリスタリナ・ゲオルギエヴァCEOの3者が共同で務める。オフィシャルパートナーは国際NGOの世界資源研究所(WRI)。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局、国連環境計画(UNEP)、国連開発計画(UNDP)、世界気象機関(WMO)、アフリカ開発銀行(AfDB)、地球環境ファシリティ(GCF)等も協力している。
【参照ページ】Global Commission on Adaptation Launches “Year of Action” to Accelerate Climate Adaptation
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