英食品宅配大手Just Eatは11月7日、海洋プラスチック問題に対応するため、消費財世界大手英蘭ユニリーバのマヨネーズ生産子会社Hellmann's製のソース容器で、Notpla社の海藻由来の生分解性プラスチックを活用する実証実験を開始したと発表した。英政府の政策ファンド「Innovate UK」も、プラスチック廃棄物ゼロと認め、支援を開始した。
今回の実証実験では、Just Eatの提携レストラン65店舗で、Hellmann's社のケチャップ、BBQソース、タルタルソース、ガーリックソースの容器を、Notpla社の海藻活用素材のものに切り替える。Notpla社の海藻活用素材は非常に生分解性が高く、地中でも4週間から6週間で土に戻ってしまう。これにより従来型の使い捨てプラスチックを使用量をゼロにできるという。容器素材の質は、従来型と同等。
世界的に今後、中食需要が高まっていくと見られており、弁当や惣菜、宅配食品の包装・容器を従来型のプラスチックから転換していくことが求められている。Just Eatは2018年から事前にレストラン10店舗で先行導入したところ、うまくいったという。持ち帰りソースの容器が海洋活用のものになったことを歓迎した消費者は92%。従来と同様楽に使えるとの回答も91%あった。
Just Eatは2018年から、他にもプラスチック削減に取り組んでいる。2019年3月には、提携店で使い捨てプラスチック製品の販売を禁止。またアプリからの注文の際に、不要なプラスチック製食器を配達しない選択肢も設けた。提携店がプラスチック削減できるためのソリューションを開発するため、Sustainable Restaurant Association(持続可能なレストラン協会)とも連携している。
【参照ページ】Hellmann’s and Just Eat join forces to tackle single-use plastic pollution across takeaway sector
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