
インデックス開発大手米MSCIは2月5日、機関投資家向けに、投資ポートフォリオの気候変動リスク・機会分析サービスをリリースした。独自に開発した手法で、機関投資家自身が気候変動のリスク定量評価ができるようにした。
今回リリースしたサービスは、「MSCI Climate Value-At-Risk(VaR)」。同ツールは、MSCIが2019年10月に買収完了したカーボンデルタのナレッジを活用し、チューリヒの「MSCIリスク・センター」が開発した。MSCI ESGリサーチが同サービスを提供する。
【参考】【国際】MSCI、カーボンデルタと買収契約締結。投資家の気候変動リスク定量化支援(2019年9月11日)
同ツールでは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に則り、世界1万社の株式と社債の気候変動リスクを定量評価できる。リスク算定では、政策による移行シナリオ、イノベーションによる移行シナリオ、各社の気候変動度、物理的リスクと機会に関するシナリオの4つを分析することが可能。
同ツールでは、対象企業の施設6万ヶ所のデータも保有している。分析によると、MSCI ACWIインデックス構成企業の施設の約7%が洪水リスクを抱えている。施設のどれか1ヶ所でも洪水リスクを抱えている企業は62%にも及ぶ。洪水リスクは特にアジアで多いく、洪水リスクのあるアジア6,257ヶ所の施設は、2050年までに2.25兆米ドルの売上がリスクを抱えているという。
気候変動リスク分析では、427をムーディーズが買収、TrucostをS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが買収。カーボンデルタを買収したMSCIを含め、三つ巴の構造なってきた。
【参照ページ】MSCI launches solution enabling investors to assess exposure to climate risk
無料会員に登録すると、
有料記事の「閲覧チケット」を毎月1枚プレゼント。
登録後、すぐにご希望の有料記事の閲覧が可能です。
無料登録してチケットを受け取る
【無料会員向け】有料記事の閲覧チケットの詳細はこちら
または
有料会員プランで
企業内の情報収集を効率化
- 2000本近い最新有料記事が読み放題
- 有料会員継続率98%の高い満足度
- 有料会員の役職者比率46%
有料会員プランに登録する