
中国科学院の青島生物エネルギー・バイオプロセス技術研究所(QIBEBT)は4月28日、遺伝子操作により、ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解する嫌気性好熱性細菌クロストリジウム・サーモセラム菌株の人工生成に成功したと発表した。学術誌Microbial Biotechnologyに論文を掲載した。
クロストリジウム・サーモセラムは、自然界においては葉や枝の堆肥の中に存在。PETの分解に理想的な温度の60℃以上でも繁殖できるため、他の微生物より効率よくPETを分解できる。自然界のクロストリジウム・サーモセラムはセルロースを高効率で分解することで知られるが、今回生成された菌株は、PETとセルロースの双方を分解できる。
今回の研究では、クロストリジウム・サーモセラムの培養液に薄板PETを沈め、60℃で14日間保管。PETの約3分の2が炭化水素を主成分とする化合物フィードストックに分解された。既存の全細胞生体触媒プロセスでは、PETの完全分解に約6週間必要。さらに、酸素と低温を必要とする微生物によって行われるため、エネルギー集約的かつ高コストになってしまう傾向にあった。
同大学のリウ・ヤジュン教授は、同微生物はセルロースとPETを高効率で分解できるため、セルロースとポリエステル双方を含む混合繊維廃棄物のバイオリサイクルへの応用可能性を期待するとした。
【参照ページ】Heat-friendly Microbes Provide Efficient Way to Biodegrade Plastic
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