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【国際】ESG投資型ファンドのリスク調整後リターンが通常ファンドを上回る。短中長期のいずれでも

 欧州で販売されているESG投資型の投資信託と従来型の投資信託のリスク調整後リターンを比較した結果、過去1年、3年、5年、10年のいずれをとっても、ESG投資型の投資信託の方がパフォーマンスが良かったことが判明した。

 今回の調査をまとめたのは、金融情報世界大手米モーニングスター。データは2019年12月31日の時点で、過去1年、3年、5年、10年の時間軸で分析した。分析指標は、モーニングスターの独自指標である「成功率(Success Ratio)」。同指標は、同カテゴリーの中でリスク調整後リターンが中央値のファンドと比べてアウトパフォームしていた率を示している。分析対象は、欧州籍の約4,900ファンドで、そのうちESG型のオープンエンド投資信託と上場投資信託(ETF)が745本。


(出所)Morningstar

 成功率は、全ジャンルを合わせると、1年、3年、5年、10年のいずれのスパンでも、中央値のパフォーマンスを上回ったESG型ファンドのほうが多かった。モーニングスターが分類している各カテゴリーでも、ESG投資型ファンドの方が概ねパフォーマンスが良かった。

 また同調査では、ファンドが解散せず運用が続いた率を示す「サバイバーシップ・レート」も算出しているが、全カテゴリーの1年、3年、5年、10年のいずれのスパンでも、ESG投資型ファンドの方が「サバイバーシップ・レート」が高かった。特に10年では、従来型ファンドが45.9%だったのに対し、ESG型投資ファンドは72.0%と大きく差が出た。

 但し、成功率については、信託報酬によって差が大きく開いていた。信託報酬が低いファンドのみに絞ると、「Global Large-Cap Growth Equity」のみは成功率が低かったが、それ以外については信託報酬が低いファンドの方が成功率が高かった。このことからモーニングスターは、ESG投資型ファンドの中でも信託報酬の低いファンドに投資するほうがよいとの見解を披露した。

【参照ページ】How Does European Sustainable Funds' Performance Measure Up?

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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