
飲料世界大手デンマークのカールスバーグは6月29日、廃水の約90%をリサイクルする醸造所を同国フレデリシアに設立すると発表した。同社によると、同程度の廃水リサイクルを実現したのは今回が世界初。
カールスバーグは、同醸造所を「水全量リサイクル・プラント」の実証施設として選定。官民パートナーシップ「DRIP(資源と水効率の高い食品生産のためのデンマークのパートナーシップ)」を通じ、 デンマーク環境・食糧省のデンマーク獣医・食品管理局や大学からの支援を得、最先端の水リサイクル・プラント設備を導入した。
同社では、平均的な醸造所をビール製造関連の水消費量を2.9hlにまで抑えられているが、今回の醸造所ではさらに1.4hlにまで削減。その上で、廃水の約90%をリサイクルする。エネルギー消費量も、醸造所で排出されるバイオガスの熱利用や温水リサイクルにより、10%削減できる。
同社は、2022年や2030年までに達成するサステナビリティ目標「Together Towards Zero」として二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)、廃水ゼロ、無責任な飲酒ゼロ、事故ゼロを標榜。水利用に関しては、2030年までに水消費量2015年比50%削減を掲げており今回発表の醸造所の貢献が期待される。
【参考】【デンマーク】カールスバーグ、4年間でCO2を30%減。石炭火力から再エネへの転換が奏功
【参照ページ】Topping-out ceremony at Carlsberg’s new Water Recycling Plant in Denmark
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