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【日本】東京大学、ソーシャルボンド200億円発行。日本の国立大学法人初の債券発行

 国立大学法人東京大学は10月8日、国立大学法人初となる大学債をソーシャルボンドで発行すると発表した。発行額200億円。年限40年。利率0.823%。信用格付は、R&IでAA+、JCRでAAA。主幹事証券会社は大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券。

 国立大学法人による長期借入と債券発行については、2005年までは資金使途として、附属病院整備事業及び大学等移転事業のみが認められていた。しかし2005年12月に法人法施行令が改正され、大学の土地等を用いて行われる業務の収入で償還することができる見込みがある学生の寄宿舎、職員の宿舎、産学連携施設、動物病院についても資金使途を拡充。そして6月に再び施行令が改正され、基礎研究のための大型実験施設等、長期的な観点からの投資が必要となる分野にも資金使途が拡大された。これにより、今回、東京大学が大学債を発行する道が開けた。

 今回発行のソーシャルボンドは、「FSI(未来社会協創)債」という愛称が付けられている。資金使途は、東京大学が2017年に設立した「未来社会協創(FSI)推進本部」により、FSI事業を推進するために設置された「FSI基金」の財源。FSI事業では、国連持続可能な開発目標(SDGs)の課題解決につながるプロジェクトを登録する制度を設けており、社会的価値の高い事業を推進する仕組みとなっている。

 同ソーシャルボンドへの外部評価では、日本格付研究所(JCR)が最上位評価となるSocial1(F)を付与した。また数多くの投資表明が集まっており、大手の保険会社、運用会社の他、上智学院、飛騨市、蒲郡市、日本女子大学、吉本興業ホールディングス等が投資した。

【参照ページ】東京大学FSI債(投資家向け情報)

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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