食品世界大手米ペプシコとペプシコ財団は3月18日、2006年から2030年までに1億人に安全な水へのアクセスを確保するという長期目標に対し、現在の進捗状況を発表した。両者はすでに、2006年から5,500万人以上に対し安全な水へのアクセスを支援。水アクセスの向上に向け、世界中のNGOに対し7億米ドル(約760億円)の資金拠出も行ってきた。
安全な水アクセスは、同社がミッションとして掲げる「Be the Global Leader in Convenient Foods and Beverages by Winning with Purpose」のアクションの一環。人類や地球へ良いインパクトを与え、迅速な成長と高いレジリエンスのある企業を目指している。
ペプシコ財団は、地域コミュニティが新型コロナウイルス・パンデミックから回復するため、新たなプログラムの実施を発表。水・衛生分野の国際NGOウォーターエイドのコロンビア支部や、仏飢餓撲滅NGO「飢餓に対する行動(Acción Contra el Hambre)」のグアテマラ支部、米州開発銀行(IDB)と協働し、衛生施設と地域の水システムの構築を行う。
また同財団は、水・衛生分野の国際NGO「Water.org」や米州開発銀行(IDB)と協働し、家庭の水インフラを整備。バングラデシュの途上国支援NGOのBRACや、地域起業家と協働し、安全で清潔な水供給も行う。
インド・ハイデラバードでは、小規模水供給企業支援NGO「Safe Water Network」と協働し、給水所の増設や衛生教育を実施。南アフリカでは、家庭や都市部への手洗い場の設置を行った。
世界では現在、10人に1人が飲料水へアクセスできず、2030年までに7億人が水アクセスが困難になると予測されている。また新型コロナウイルス・パンデミックにより、地域コミュニティの安全な水アクセス状況は悪化。早急な支援が必要だとした。
【参照ページ】PepsiCo Helps More Than 55 Million People Globally Gain Access to Safe Water With Partners
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら