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【国際】ABインベブ、飲料コロナでプラスチックネット消費量ゼロを世界初達成。算定ガイドライン準拠

 飲料世界大手ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は6月8日、同社ビールブランド「コロナ」で飲料ブランドとして世界初のプラスチックネット消費量ゼロを達成したと発表した。プラスチックネット消費量ゼロ(プラスチックニュートラル)とは、事業を通じて排出するプラスチックより、回収するプラスチック同量となるプラスマイナスゼロの状態を指す。

 同社のプラスチックネット消費量ゼロは、3Rイニシアチブ(3RI)がサウスポール、Quantis、EAと協働して発行したプラスチック排出量算定ガイドライン「コーポレート・プラスチック・スチュワードシップ・ガイドライン」に基づき、世界全体のコロナの事業で排出されるプラスチックのフットプリント量を算出。加えて、国際カーボン・オフセット認定機関Verraが策定した廃プラスチック削減基準「プラスチック廃棄物削減スタンダード」を活用し、メキシコのリサイクル施設への大規模投資からカウントされるプラスチック削減フットプリントを算出した。その結果、削減量(回収量)が排出量を上回り、プラスチックネット排出量ゼロを達成した。

【参考】【国際】ダノン、テトラパック、ネスレ、ヴェオリアが、「3Rイニシアチブ」発足。プラスチック廃棄物削減(2019年6月13日)

 また同社は、拡張現実(AR)技術を活用したアプリ「プラスチック・リアリティ」を開発。消費者が入力して算出された年間プラスチック消費量を、ARを活用して視覚的に体感できるようにした。これにより消費しているプラスチックの多さを実感し、削減の行動変容につなげる考え。

 同社は、最終的にはサプライチェーンを通じて、プラスチックそのものの消費量をゼロにすることを目標として掲げており、プラスチックネット消費量ゼロは最初のステップにすぎない。現在、スタートアップ等の技術にも着目し、新たなアイデアを模索している。製品の再設計にも着手しており、缶のコロナの輸出では、2021年末までに梱包用のプラスチックリングを100%廃止する。

【参照ページ】Corona becomes first global beverage brand to achieve a net zero plastic footprint globally
【画像】Anheuser-Busch InBev

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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