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【ヨーロッパ】ダイムラー・トラック、トラトン、ボルボ、EV充電設置で合弁会社設立へ

 ダイムラートラック、トラトン・グループ、ボルボ・グループの商用車メーカー3社は7月5日、欧州全域で、電気自動車(EV)長距離大型トラック・バス用のEV充電ステーション・ネットワークを整備・運営することで合意した。3社で均等出資の合弁会社をオランダ・アムステルダムに設立し、2022年の操業開始を目指す。

 今回の合意では、合弁会社設立後5年以内に、3社合計で5億ユーロ(約650億円)を投じて、高速道路や物流・配送拠点に1,700ヶ所以上の高性能EV充電スタンドを設置・運営する予定。さらに、パートナー企業や政府の助成金も活用しながら、それを上回る数のスタンドの整備も視野に入れる。充電スタンドでは、再生可能エネルギーの供給も進める。

 最近の業界レポートによると、高性能EV充電スタンドの需要は、2025年までに15,000カ所、2030年までに50,000カ所にまで拡大。幅広いステークホルダーの協力が必要になっている。そのため今回3社は、商用車メーカーとして協働し、整備を進めることにしたという。EUでは、長距離輸送では、45分間の休息時間が義務付けられており、その休憩時間を活用した急速充電と夜間充電の両方を検討する。

 またダイムラートラックは7月15日、ヴェルト工場の将来について労使協定で合意に達した。今回の合意では、従来型のトラックとともに、EVトラックと、燃料電池車(FCV)トラックの双方も生産していくことを決めた。都市部の配送用EVトラックのeActrosの量産は、今年10月に開始。長距離輸送用EVトラックのeActros LongHaulは2024年に量産を開始する。FCVトラックの量産は2027年から納品を開始する。

 さらにダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バスも7月19日、ダイムラートラック・グループの目標に従い、2039年までに自社事業でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量)ゼロを発表。ポルトガルの三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場は、先行して2022年に自社工場でのカーボンニュートラル化を実現する。バリューチェーン全体でのカーボンニュートラル化にも意欲を見せた。

【参照ページ】Daimler Truck, the TRATON GROUP and Volvo Group plan to pioneer a European high-performance charging network for heavy-duty trucks
【参照ページ】Future-proof, sustainable and flexible: Mercedes-Benz plant in Wörth sets course for future series production of battery-electric and fuel-cell trucks
【参照ページ】バリューチェーン全体のカーボンニュートラル化に挑戦

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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