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【アメリカ】鶏肉大手ピルグリム、2030年サステナビリティ目標設定。リジェネラティブ農業R&D投資も

 米鶏肉加工大手ピルグリムは6月30日、2030年までの新たなサステナビリティ目標を発表した。同社は、ブラジル食肉大手JBSの米国法人JBS USAが株式の約8割を保有している。JBSは2040年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を掲げている。

 プリグリムが今回発表した目標は、スコープ1とスコープ2の二酸化炭素排出量を2030年度に30%削減。水指標量を2030年までに15%削減。動物福祉指標や、食品安全品質保証指標も独自開発し、マネジメントを強化。労働安全衛生では、重大な労災を測定する独自指標「グローバル安全指数」で、スコアを30%向上する。グローバル安全指数は、1時間のオペレーションあたりの深刻な労災事故の頻度を測定しており、重大インシデントには、切断、入院、視力低下、骨折、第2度または第3度の火傷により5日以上の休業を余儀なくされたもの、5日以上の休業を余儀なくされた傷害、死亡事故と定義されている。

 さらに、同社保有施設での二酸化炭素排出量削減に向けた投資も増やす。また、リジェネラティブ農業を強化・拡大する研究開発プロジェクトにも投資する。

 社会の格差是正では、従業員向けに合計約18万時間のリーダーシップ研修を実施。さらに、JBS USAとピルグリムは、米国の従業員と扶養家族全員には、授業料免除でコミュニティカレッジを受講できる「Pilgrim's Better Futures」プログラムも3月に創設した。すでに1,250人以上がコミュニティカレッジに入学済み。同社は、全米36大学と提携関係を結び、受講サポートを進めている。

 同社は3月にサステナビリティ・リンク・ボンドを10億米ドル(約1,100億円)発行。サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)は、スコープ1とスコープ2の排出量を2030年までに2019年比で30%減。目標は、2040年カーボンニュートラルと整合するように設計された。セカンドオピニオンは、ISS ESG。

【参照ページ】Pilgrim's Shares 2020 Sustainability Achievements
【参照ページ】JBS USA and Pilgrim’s Announce More Than 1,250 People Have Enrolled in Company-Funded, Tuition-Free Community College Program

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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