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【国際】TNFD、ルール策定の運営体制発表。CDSBは生物多様性報告ガイダンス案を先行発表

 自然資本観点でのリスク・機会の情報開示を検討する自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は9月14日、ルール策定の運営体制を発表した。TNFDは6月に正式発足していた。

【参考】【国際】自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)正式発足。ガイドライン策定へ。G7歓迎表明(2021年6月6日)

 TNFDの事務局長には、世界銀行のアドバイザーを務めるトニー・ゴールドナー氏が就任。また事務局は、英グリーン・ファイナンス・インスティテュート(GFI)が務め、国連開発計画(UNDP)と国連環境計画ファイナンス・イニシアチブ(UNEP FI)が運営を支援する。事務局は、TNFD共同議長のデビッド・クレイグ・ロンドン証券取引所グループ(LSEG)戦略アドバイザーと、エリザベス・マルマ・ムレマ国連事務次長兼国連生物多様性条約(CBD)事務局事務局長に検討状況を報告する。

 また、フランス開発庁(AFD)は、タスクフォースの活動を支援する研究協力ネットワークの1つ「開発金融ハブ」を主導することも決定。同ハブは、TNFDに専門知識をアドバイスする役割で、開発金融機関世界連盟(WFDFI)と国際開発金融クラブ(IDFC)のイニシアチブ「ファイナンス・イン・コモン」と協力して運営される。AFDは「金融システムのグリーン化のための中央銀行・監督機関ネットワーク(NGFS)」とも深い関係にあり、NGFSとも連携する。

 それ以外のタスクフォースの個々のメンバーと、支援機関による幅広い協議ネットワーク(TNFDフォーラム)の構成は、9月末に発表される予定。

 また、環境報告ガイドライン策定の気候変動開示基準委員会(CDSB)は9月15日、TNFDでの議論に先行し、生物多様性に関する報告ガイドライン案を発表した。10月4日までパブリックコメントを募集する。

 発表されたガイドライン案は、「生物多様性関連開示のためのCDSBフレームワーク応用ガイダンス」という形で発表。先行して議論を進めることで、TNFDでの議論の主導権を確保する狙いがあるとみられる。ガイドライン案では、報告要件として「ガバナンス」「経営陣の環境方針、戦略、目標」「リスクと機会」「環境影響の原因」「パフォーマンスと比較分析」「見通し」の6つを掲げた。

【参照ページ】Taskforce on Nature-related Financial Disclosures announces Executive Director, Secretariat, and administration bodies
【参照ページ】CDSB Launches Biodiversity consultation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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