Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】ミシュラン、100%持続可能なタイヤ開発コミットメント発表。設計から廃棄・リサイクルまで

 タイヤ世界大手仏ミシュランは11月25日、今後数年間の挑戦領域として、100%持続可能なタイヤの開発を打ち出した。設計、製造、物流、製品使用、廃棄・リサイクルの各段階へのコミットメントも発表した。

 設計では、同社タイヤにおけるバイオ素材または再生素材含有量を、2030年までに平均40%、2050年までに100%にまで引き上げる。そのため、同社エンジニアは、スタートアップ企業や研究機関、大学等との共同リサーチプロジェクトを展開していくという。

 製造では、同社の全製造拠点でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成する他、拠点のある地域コミュニティへの水インパクトゼロ、同社タイヤ製造での溶剤使用の中止を目標として掲げた。

 物流では、2030年までに物流での二酸化炭素排出量2018年比15%削減を表明。電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)、帆船等の代替輸送手段の開発も行う。同社はすでに、仏海運Neolineと協働し、カナダ・ハリファックスからフランス・サン=ナゼール間の輸送の脱炭素化を進めている。

 製品使用では、燃費改善や電気自動車(EV)の自律走行に向けたタイヤ開発への継続的な投資を実施。過去30年間、毎年1%から2%のパフォーマンス向上を続け、転がり抵抗を大幅に改善した。また、新品・中古に関わらず、持続可能な製品パフォーマンスの担保を目指す。全タイヤが製品寿命まで使用された場合、欧州だけでも年間でタイヤ1.28億個の削減に繋がり、二酸化炭素排出量を660万t削減できると語った。

 さらにタイヤの摩耗粒子の課題にも投資。欧州のタイヤ摩耗に関する規制では、同社は検証メソッドの開発に貢献した。その他、タイヤ使用を最適化するコネクテッドタイヤの開発も推進。タイヤは、製品環境インパクトの75%から90%が製品使用時に発生しているため、同アクションでのインパクト削減を進める。

 廃棄・リサイクルでは、使用済みタイヤを原料として再活用。同社とブリヂストンは11月22日、ゴム業界に対し、リサイクル・エコシステムの強化を呼びかける共同声明も発表している。

【参照ページ】Media Day 2021: Michelin sets out the challenges of 100% sustainable tires
【画像】Michelin

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。