韓国SNEリサーチは3月31日、2022年1月と2月のグローバルでのEVバッテリー使用ランキングを発表。パナソニックがついにトップ3から陥落した。中国と韓国が大幅に販売量を増やしている。
市場シェアは、CATLが34%、LGエナジー・ソリューションが14%、BYD(比亜迪)が12%。パナソニックは過去数年3位を維持していたが、シェア11%となり、4位に転落した。中国と韓国の積極攻勢の前に、パナソニックは生産増が小幅にとどまり、一人負けした。同じく、日産自動車に供給しているAESCも、生産増が小幅のままで、シェアを下げた。
国別では、中国勢が56%までシェアを伸ばした。韓国勢もLGエナジーソリューション、SK ON、サムスンSDIが積極的な増産をしているが、CATLやBYDに引き離された形。また中国勢では、SVLOTが新たに9位に浮上してきている。
経済産業省は3月、バッテリー技術戦略に関し、全固体電池に集中投資してきた既存の政策を失敗と認め、中国と韓国の攻勢の前に、日本企業は市場から撤退のおそれがあると今になって危機感を示している。
【参考】【国際】2020年のEVバッテリー市場、韓国勢が生産量を2.3倍に拡大。パナソニックは一人負け状態(2021年2月4日) 【参考】【日本】経産省、全固体電池集中のバッテリー戦略を失敗と判断。日本企業は市場撤退のおそれ(2022年3月30日)
【参照ページ】2022년 1~2월 글로벌 전기차용 배터리 사용량 한국계 3사 모두 두 자릿수 이상 성장 【参照ページ】Global EV Battery Installation in January 2022