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【韓国】LG化学、ケミカルリサイクルプラント建設に320億円。回収CO2でのプラ生産も

 韓国化学大手LG化学は11月16日、忠清南道唐津市の城門国家産業団地に2024年までにプラスチックのケミカルリサイクルのための熱分解油プラント建設に約3,100億ウォン(約320億円)を投じると発表。さらに次世代断熱材として知られるエアロゲルの生産プラントを新たに建設すると発表した。両プラントとも2023年第1四半期までに着工し、2024年までに商業生産を開始する計画。

 今回建設する熱分解油プラントは、韓国初の「超臨界」型。水の臨界点を超える温度と圧力により、液体の溶解性と気体の拡散性の両方を実現できるため、特定の物質抽出が可能となる。廃プラスチックのケミカルリサイクルは世界的に需要が伸びるとみており、今回大規模投資の踏み切った。

 一方、生産するエアロゲルは、95%以上が気体からなる高性能断熱材で、世界一軽い固体として知られ、次世代素材としての注目度が高い。同社は、液化水素の輸送・貯蔵、電池の異常加熱防止等の分野で特に市場が拡大するとみている。

 LG化学は今回、城門国家産業団地で大規模な用地も実施。直接雇用も150人生まれ、地元の地方自治体も支援を表明。同社は、唐津事業所を未来型素材事業のメッカに育成していく考え。

 また同社は11月17日、回収した二酸化炭素を原料にプラスチックを生産する装置の導入も発表した。工場で回収した二酸化炭素と副生ガスのメタンガスを使って、プラスチックを生産できるDRM(Dry Reforming of Methane)施設を建設する。

 DRMはCCU(二酸化炭素の回収・利用)技術の一種で、プラスチックの主原料となるポリカーボネート等を生産する際に、二酸化炭素の排出を50%以上削減できる革新的な二酸化炭素削減設備。同社は2019年に高付加価値の触媒事業を内製化し、今回のDRM装置も独自に開発した。量産設備にDRM装置を導入するのは今回が韓国初となる。

 設置場所は、2023年までに忠清南道大山工場に1,000tのパイロットプラントをまず建設。独自技術で開発したプロセス技術や触媒の検証を経て、2026年までに規模を拡大する。

【参照ページ】“Making Plastic with Captured Carbon Dioxide”
【参照ページ】LG Chem Spurs Investments in Future Materials in Dangjin, Chungnam

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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