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【国際】WHO、非糖類甘味料の非推奨を勧告。英国栄養財団は使用継続を推奨

 世界保健機関(WHO)は5月15日、生活習慣病のリスク低減のため、非糖類甘味料(NSS)の使用に関するガイダンスを発行した。

 単糖類(ブドウ糖・果糖等)及び二糖類(蔗糖・食卓砂糖等)の遊離糖類の大量摂取は、過体重や肥満の原因となるとともに、生活習慣病を引き起こすため、WHOは接種を削減するよう2015年に勧告している。一方、近年、遊離糖類に替わる非糖類甘味料(NSS)が、低カロリーまたは無カロリーの甘味料として、減量や健康的な体重の維持を助けるものとして販売される傾向にある。NSSには、アセスルファムK、アスパルテーム、アドバンテーム、シクラメート、ネオテーム、サッカリン、スクラロース、ステビア、ステビア誘導体等が知られている。

 今回WHOは、NSSが、長期的な体重管理に有効かどうか、あるいは一日摂取許容量(ADI)内の習慣的な摂取量で他の長期的な健康影響につながるかどうかについては、明確なコンセンサスが得られていないと指摘した。

 その上で、「WHOは、非糖質甘味料を体重管理の達成や生活習慣病のリスク低減の手段として使用しないことを提案する」と勧告。遊離糖類は、望ましくない栄養プロファイルを持つ高度に加工された食品や飲料に多く含まれるため、遊離糖類をNSSの結果で置き換えるだけでは、食事全体の質にはほとんど影響がないと言及し、食事中の遊離糖類を、果物糖の自然由来の甘味源や、加工度の低い無糖食品・飲料に置き換えることを推奨した。

 今回のWHO勧告を受け、英国栄養財団(British Nutrition Foundation)は5月16日、今回のWHO勧告は「低確率」と分類されるエビデンスに基づいたものである点を強調。WHOが推奨するような食生活の大きな変化は、実現が非常に困難であることがわかっており、英国ではNSSの活用を続けていくことが賢明と表明した。

【参照ページ】Use of non-sugar sweeteners: WHO guideline
【参照ページ】Statement on WHO non-sugar sweeteners guideline

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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