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【国際】世界経済フォーラム、AIガバナンス・サミット開催。AIの恩恵を発展途上国にも

 世界経済フォーラム(WEF)は11月17日、AIガバナンス・サミットを開催した。WEFの「AIガバナンス・アライアンス(AIGA)」の参画企業等、200人以上のリーダーが出席。生成AIの責任ある開発と展開を促進するために議論した。

 AIGAは2023年6月に発足。WEFは2023年4月、米サンフランシスコ市プレシディオの第4次産業革命センターで「責任あるAIリーダーシップ」フォーラムをAI Commonsと共催。世界中から関係者を招待し、生成AIの在るべき姿について意見を交わした。その中で、AIガバナンスの在り方について提言をまとめる話が盛り上がり、2023年6月に「責任ある生成AIに関するプレシディオ提言」を発表した。その議論を受け、AIGAが発足した。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、生成AIガバナンス・アライアンス発足。ルール形成(2023年6月16日)

 同アライアンスでは、生成AIの責任ある設計、開発、展開のための実践的な推奨事項を策定する。特に「安全なシステム及び技術」「持続可能なアプリケーションとトランスフォーメーション」「レジリエントなガバナンスと規制」の3つに焦点を当てている。

 今回のサミットでは、農業やヘルスケア等を含む多様な分野に対してAIを統合する絶好の機会であると同時に、安全性等の潜在的なリスクを軽減するため、責任ある開発と展開の方針策定が急務とした。また、先進国だけではなくAIモデルや教育が不足している発展途上国にも確実に恩恵が行き渡るための戦略を積極的に検討した。

サミットの主な成果は、

  • オープンソースとイノベーションの重要性を確認し、リスク、透明性、ガバナンスを含むAI基盤に対する精査を強化
  • デジタルとAIのリソースに対するグローバルなアクセスを促進するための官民連携の必要性
  • デジタルデバイドの解消に向けたデータ、クラウドサービス等への重要なインフラへのアクセス向上とより良いトレーニングや教育のための基盤整備
  • グローバルなAIガバナンスを推進し、適応可能な規制と基準を策定するための継続的な議論の促進

 生成AIガバナンス・アライアンスの参画企業は、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、グーグル、セールスフォース、IBM、OpenAI、Adobe、アマゾン、SAP、インテル、ZOOM、TikTok、ByteDance(字節跳動)、中国中信集団公司(CITIC)、華為科技(ファーウェイ)、テンセント(騰訊)レノボ、マスターカード、VISA、ナスダック、日立製作所、NEC、ソニーグループ等。

【参照ページ】Global Leaders Advance Responsible AI Development at Governance Summit

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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