米飲料大手のコカ・コーラおよびボトリングパートナー各社(以下、コカ・コーラシステム)は8月25日、同社が2007年に設定した2020年までに「ウォーター・ニュートラリティ(製品に使用した量と同量の水を自然に還元すること)」を実現するという目標を2015年末までに達成できる見込みだと発表した。今日までに行われてきた世界各地の水還元プロジェクトの成果に基づくと、2014年の販売量をベースとした最終飲料製品の水使用量の約94%に相当する量の水の相殺を実現したという。
2004年以来、コカ・コーラは世界61カ国、209の水資源プロジェクトを通じて推計1536億リットルの水を地域社会や自然環境に還元してきた。また、コカ・コーラシステムは2014年、製造過程で使用した約1267億リットルの水を処理済排水として地域社会と自然環境に還元している。目標を達成すれば、コカ・コーラは「ウォーター・ニュートラリティ」を実現する世界初のグローバル食品・飲料メーカーとなる。
コカ・コーラは、工場の水利用効率向上や廃水処理による水域や自治体への還元を通じ、最終飲料製品とその製造過程で使用された水に相当する量の水を還元できる仕組みを完成させつつある。同社は目標達成に向けた取り組みの一部として、地域社会に焦点をあてた多様な水資源プロジェクトに関与している。プロジェクトには、安全な水利用と公衆衛生へのアクセスを提供・改善、水域保全、水資源保護の支援、水課題への関心向上など幅広い取り組みが含まれる。
現在、ますます多くの企業が意思決定を行う際に環境への影響を考慮するようになってきている。コカ・コーラにとって事業の根幹をなす自然資源は「水」であり、水使用の実質ゼロに向けた取り組みは長期的な事業成長に欠かせない。同社の取り組みは事業戦略としての環境への投資が事業と地域社会の双方にとってプラスの利益を生み出すことを裏付けている。
【参照リリース】Coca-Cola on Track to Meet 100% Water Replenishment Goal
【企業サイト】Coca-Cola
(※写真提供:oneinchpunch / Shutterstock.com)
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