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【アジア】AIGCC、マニュライフ・アセット等、年金基金等の気候変動・水リスク分析。480兆円がリスク

 アジア機関投資家の気候変動イニシアチブAIGCC、マニュライフ・アセット・マネジメント、香港環境NGOのChina Water Risk(CWR)は4月11日、アジア地域の年金基金に対し、気候変動リスク及び水リスクの警鐘を鳴らす調査レポートを発表した。

 今回のレポートは、日本、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドの12カ国で、規模の大きい年金基金、政府系ファンド(SWF)、中央銀行の計30機関を対象。各投資ポートフォリオが、将来の気候変動や水のリスクに対するエクスポージャーやインパクトを分析した。

 アジアは今後、気候変動と水リスクが相乗して襲いかかる。経済成長に必要な水資源は枯渇していき、気候変動がさらに水不足に追い打ちをかける。また水害リスクの高い水系沿岸に多くの都市と居住区が集中している。気候変動と水のリスクにさらされている人は、アジア地域では人口の約半分。人口高齢化によりアセットオーナーには財務的な負担が増える上に、資産価値では4.3兆米ドル(約480兆円)がリスクを負っていると算出した。

 また、アジアの年金基金や政府系ファンドは、中国と日本を除いて、国内市場への投資割合が平均64%と極めて高い。そのため、国内市場の変化に大きなリスクエクスポージャーを背負っており、世界の中でも気候変動や水のリスクへのインパクトが大きいアジア地域でのエクスポージャーが多いことは、これらアセットオーナーにとって大きな投資リスクを生じる。

 同レポートの調べでは、アジア地域では気候変動関連の投資のうち92%が気候変動緩和の分野に向かっており、今後の規制リスクを勘案した際に追い風となる気候変動適応の分野には投資が向かっていない。そのため、規制リスクに対して投資が脆弱と指摘した。一方で、市場が大きいアジアでは、気候変動や水リスク対策という新たな投資機会も多く、新たな分野に投資することで、投資を保護することができると提言した。

【参照ページ】New Report! Are Asia’s Pension Funds Ready For Climate Change?

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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