EUの欧州環境庁(EEA)は10月28日、サーキュラーエコノミー政策に関し、プラスチック廃棄物と電子廃棄物に関するレポートを発表した。廃棄物は、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、気候変動、生物多様性損失を生み出すとしつつ、EU加盟国は年間数百万tの廃棄物を生成しつつ、廃棄物貿易に関する規制も国際的に強化されきているジレンマに対し、現状を分析した。
今回の2本のレポートでは、それぞれ、プラスチック廃棄物輸出と廃棄物マネジメントでの資源の無駄について分析している。まずプラスチック廃棄物輸出では、EUは4年ほど前までは毎月30万tほどを輸出してが、現在は毎月15万tにまで半減。各国での規制強化や国連での廃棄物規制強化のおかげで、加盟国国内での廃棄物処理が進んできていることを評価した。処理方法では、短期的には埋立処分や焼却処分に走りやすいが、リサイクルや再利用に向けた投資拡大が期待できるとした。
2本目のレポートでは、電子廃棄物、繊維廃棄物、プラスチック廃棄物の多くが、リサイクルされていない課題を指摘。背景には、回収・再利用・リサイクルの未整備、消費者の認識欠如があるとした。また有害廃棄物が混入していることでリサイクルができなくなっている問題もあるとした。
【参照ページ】Reuse and recycling are key to tackling Europe’s waste problem and to foster a more circular economy
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