
世界経済フォーラム(WEF)は1月20日、アジアの急速な経済成長に伴う、プラスチック廃棄物問題の悪化に懸念を表明。ベンチャーキャピタルを通じた課題解決の方向性を示した。
世界の海洋プラスチックごみの内、82%はアジアが排出源。特に東南アジアでは、廃棄物の90%以上が依然投棄または焼却処分されており、多くが海洋流出している。一方、アジアにおける公共セクターの投資対象の90%はインフラ開発に向け。世界銀行によると、低所得国の多くの自治体では、廃棄物マネジメントを単年度予算で賄っており、国際開発機関からの支援は、ほぼ無い。
こうした中、アジアでは同分野のベンチャー企業が台頭。モバイルソフトウェアを通じた再生プラスチックを大手ブランドに提供するIT企業インド「Banyan Nation」や、都市の既存の非公式廃棄インフラを活用し、廃棄物収集と処理を行うソフトウェアプラットフォームを提供するインド「Kabadiwalla Connect」、高品質プラスチックリサイクルを行うインドネシア「Tridi Oasis」等が活躍の場を広げている。また、2019年12月には、1億600万ドル規模のアジアのプラスチック問題対策ファンドが組成された。
アジアの中でも中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの役割は大きく、同5カ国への集中投資により海洋プラスチックを45%削減できることが見込まれる。同5カ国では、プラスチック廃棄物回収にかかる資金として、メートルトンあたり28から40米ドルの不足が生じており、年間50億米ドルが必要。経済成長を続ける同地域において、資本市場の注目が、同分野へ集まることが期待される。
【参照ページ】How venture capital can help stem the flow of ocean plastic waste
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