サステナビリティ推進NGOの持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)と水・衛生アクセス向上のための国際イニシアチブ「WASH4Work」は5月19日、職場での水・衛生アクセス整備をコミットする誓約「WASH Pledge」を発表。すでに先進国だけでなく新興国の企業も含め多数が署名した。
今日、世界には安全な飲料水にアクセスできない人が7億8,500万人おり、安全が十分に確立されていない水で生活している人がさらに22億人もいる。衛生サービスにアクセスできない人は42億人もいる。水・衛生の分野では、1米ドルを整備に支出すれば、4.3米ドルの事後コストを下げられるとも試算されている。さらに新型コロナウイルス・パンデミックにより、衛生な手洗い環境の整備は感染症対策でも極めて重要なことが浮き彫りとなった。
今回の誓約は、職場で全従業員が3年以内に安全な水と衛生にアクセスできるよう整備することにコミットするもの。さらにバリューチェーン全体及び事業所の周辺コミュニティでも同様の整備を施す努力目標も課した。また、同様の水・衛生アクセスの向上では、2016年の「世界水の日」に官民イニシアチブ「WASH4Work」が発足しており、今回の誓約策定を支援した。
今回の誓約に署名したのは、ユニリーバ、ネスレ、ペプシコ、ディアジオ、BMWグループ、BASF、ダウ、デュポン、ソルベイ、バイエル、アクゾノーベル、フィルメニッヒ、ミシュラン、ザイレム、ハイデルベルク・セメント、ロシュ、デロイト、インフォシス、マヒンドラ・グループ、マヒンドラ・サンヨー・スペシャル・スチール、ダルミア・バーラト・グループ、デリー・メトロ、サウジ基礎産業公社等。インド大手が多数署名した。
WASH4Workに参画している機関は、国際労働機関(ILO)、国連児童基金(UNICEF)、ユニリーバ、ウォーターエイド、WBCSD、Alliance for Water Stewardship、ディアジオ、GAP等。
【参照ページ】WBCSD and WASH4Work release updated Pledge for access to safe water, sanitation and hygiene
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