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【国際】UNEP FI、銀行向けの気候変動移行リスク・シナリオ分析ツール発表。融資影響を可視化

 国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)とオリバー・ワイマンは9月24日、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインに基づき、気候変動の移行リスクが与える事業融資ポートフォリオへの影響をシナリオ分析するツール「Transition Check」をリリースした。UNEP FIのTCFDパイロット・プロジェクトが開発主体となった。

【参考】【国際】世界大手39銀行、TCFDで物理的リスク対策レポート第2弾発表。UNEP FIのプロジェクト(2020年9月20日)
【参考】【国際】世界大手16銀行、TCFDの銀行向けガイダンスを共同発表。PDやLGDにシナリオ分析を適用(2018年5月1日)
【参考】【国際】UNEP FI、オリバー・ワイマンとマーサーをTCFDパイロットプロジェクトのアドバイザーに選定(2018年1月27日)

 同ツールは、国際応用システム分析研究所(IIASA)とポツダム気候影響研究研究所(PIK)が開発した気候変動シナリオに基づき、移行リスクがもたらす銀行の融資ポートフォリオ影響を測定・可視化することができる。シナリオでは、気温では1.5℃や2℃等の設定が、また移行速度についても、標準シナリオや急速移行シナリオなどが用意されている。また、気候変動に関する金融リスクを検討するための中央銀行・金融当局ネットワーク「気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(NGFS)」が参照したシナリオ等も搭載しているため、当局向けの報告にも使いやすくした。

 影響を測定できる項目には、各セクター、セグメント、信用格付グレード、融資先毎の「期待損失」「デフォルト率(PD)」「デフォルト時損失率(LGD)」の3つが分析できる。またグラフ表示も可能なため、ツール内での視認性も高い。

 同ツールは、UNEP FIの署名機関であれば無料で活用できる。

【参照ページ】UNEP FI and Oliver Wyman launch ‘Transition Check’, a web-tool that takes a scenario-based approach for assessing transition risk.

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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