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【イギリス】ハイネケンやモルソン・クアーズ、ガラス瓶のサーキュラー化進む。カールスバーグに続く

 英国で飲料大手とガラス瓶製造大手によるガラスのサーキュラーエコノミー化に関する実証が、盛り上がりを見せている。飲料世界大手蘭ハイネケンは3月12日、英ガラス瓶製造大手Encircと協働し、リサイクル素材含有率を高め、工場でのエネルギーを100%バイオマス燃料に切り替える実証実験を発表した。

 今回の実証は、持続可能なガラス製造に関する英国の産学連携イニシアチブ「Glass Futures」の一環。同様の実証は、飲料世界大手デンマークのカールスバーグの英子会社カールスバーグ・マーストンズ・ブリューイング・カンパニー(CMBC)が2月にも発表している。

【参考】private 【イギリス】カールスバーグ、再生ガラス素材とバイオマス燃料でのガラス瓶製造で実証。CO2を90%減(2021年2月18日)

 実証の対象は、英国市場で展開する同社ビールブランド「ハイネケン」。2021年初頭に、ガラス瓶140万本で、リサイクル素材含有率を高める。同社は、リサイクル素材含有率が10%向上する毎に、二酸化炭素排出量を5%削減可能と分析した。

 3月12日には、飲料世界大手米モルソン・クアーズがEncircと協働で、リサイクルした再生素材含有量を高めたガラス瓶の実証を発表した。対象は、同社ビールブランド「スタロプラメン」。二酸化炭素排出量を90%削減する。

 同社は、2種類のガラス瓶を製造。一つは、100%リサイクル素材「カレット」を活用し、製造プロセスでもバイオ燃料を活用した「低炭素瓶」。もう一つは、リサイクル素材含有率75%の「標準グリーン瓶」。スタロプラメンでは、標準グリーン瓶を採用し、200万本製造する。

 今回のアクションは、2025年までに二酸化炭素排出量を50%削減する同社目標の一環。同社はすでに、包装・容器を99%リサイクルまたは再利用可能な素材に展開している。英国法人では、使い捨てプラスチック使用量の削減に750万ポンド(約11億円)を投資。同社ビールブランド「カーリング」と「クアーズ」でのプラスチックリングを、リサイクル可能な紙製の素材へ転換した。また2020年には、プラスチックフィルムによる包装を停止した。

 英国は、11月に第26回国連気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)を控えている。2022年4月には、プラスチック包装・容器への課税も予定。製造業では対応が喫緊の課題となっている。

【参照ページ】Global partnership with Glass Futures to collaborate on low carbon glass innovations
【参照ページ】Molson Coors introduces low-carbon bottles in U.K.
【画像】Molson Coors

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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