化学世界大手独BASFは11月24日、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)化を加速するため、新たな組織「Net Zero Accelerator」を、ドイツ・ルートウィヒスハーフェンに発足すると発表した。従業員80人を配置し、2022年1月から始動する。同アクションは、2030年までに二酸化炭素排出量を2018年比25%削減し、2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標の一環。
同組織は、低炭素技術、サーキュラーエコノミー、再生可能エネルギー関連のプロジェクトに注力。今後数年間をかけ、プロジェクトを段階的に展開する。プロジェクトを通じて獲得した知見は、BASFの世界全体での気候変動アクションの加速・大規模化に活用する。
現在進行中の新組織とBASFの共同プロジェクトには、廃棄プラスチックをケミカルリサイクルし、産業規模で製品を製造する「ChemCycling」や、メタン熱分解等の脱炭素技術がある。
BASFはその他にも、再生可能エネルギー分野で様々なプロジェクトを実施している。設備容量1.5GWのHollandse Kust Zuid 風力発電所への49.5%出資をスウェーデンのエネルギー大手バッテンフォールと契約。デンマーク電力大手オーステッドとは、設備容量186MWのBorkum Riffgrund洋上風力発電所からの25年間の電力購入契約(PPA)も交わした。
【参照ページ】BASF is accelerating the implementation of its CO2 reduction targets