サントリーホールディングス傘下のサントリー食品インターナショナルは1月28日、ペットボトルの再生素材または植物由来素材への転換に関し、日本分は2022年に再生素材または植物由来素材100%のペットボトルが半分を占めることを目指すと表明した。また新たなラベル表示も開始する。
同社は、2012年に国内の清涼飲料業界で初めて、リサイクル素材100%のペットボトルを一部導入。2019年には、「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までに再生素材または植物由来素材を全て100%にすると宣言している。
【参考】【日本】サントリーHD、2030年までに化石燃料由来ペットボトル全廃。rPETと植物由来PETを原料に(2019年5月31日)
【参考】【日本】サントリー、100%植物由来のペットボトル生産に成功。アネロテックとの共同開発が結実(2021年12月5日)
【参考】【日本】サントリー、ペットボトル用ラベルの新たな糊を開発。剥離時に糊が残らない(2021年8月12日)
【参考】【日本】サントリー、ボトルtoボトルリサイクルで自治体との連携強化。独自技術(2021年5月20日)
同社の2021年の国内での再生素材または植物由来素材への転換実績は37%。これを2022年に50%にまで高める。すでに、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の650mlまたは600mlでは全量、「伊右衛門」や「クラフトボス」シリーズのでも6割以上が達成している。
新たに始めるラベル表示では、国内ペットボトル全商品に対し、新ロゴマーク『ボトルは資源!サステナブルボトルへ』を貼付。3月以降、順次展開する。
【画像】サントリーホールディングス
同社は海外では、英国、フランス、スペインを中心に事業展開してる欧州子会社Suntory Beverage and Food Europeでは、2030年ペットボトルの再生素材または植物由来素材100%化に向け、活動を実施。フランス再生プラスチックベンチャーのカルビオスのコンソーシアムにも参画している。ベトナム、タイ、インドネシアを中心としたSuntory Beverage and Food Asia Pacificは、リサイクルのインフラが市場として整っていないため、プラスチック消費量の削減に集中してきている。但し、ベトナムでは、同社としてアジア初の再生素材または植物由来素材100%ペットボトルを2022年に導入する予定。
【参照ページ】ペットボトルは資源として何度も循環できることを伝える新たなロゴマークを国内ペットボトル全商品へ順次展開
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