
日揮ホールディングスとIHIは4月5日、両社が出資する米小型モジュール炉(SMR)型原子力発電技術開発ニュースケール・パワーに対し、国際協力銀行(JBIC)が約1.1億米ドル(約130億円)を出資したと発表した。JBICは、2021年に両社が合弁設立した特別目的会社(SPC)に出資する形式をとる。
【参考】【日本】IHI、原発小型モジュール炉開発のニュースケール・パワーに20億円程度出資(2021年5月28日)
ニュースケール・パワーは、2007年に設立された米オレゴン州立大学発のスタートアップ。同社が開発中の小型モジュール炉は、米原子力規制委員会が設計認証の審査をSMRとして初めて2020年8月に完了。商業化に向けた研究開発が進んでいる。
今回の出資スキームでは、まず、日揮ホールディングスとIHIのSPCであるニュースケール・イノベーション(JNI)が、ニュースケール・パワーの株式1.1億米ドルを、ニュースケール・パワー株式の過半数を持つ米フルアーから取得。JBICがニュースケール・イノベーションに同額分を出資して、間接的に出資する。これにより、JNIはニュースケール・パワーの出資比率第2位となった。
ニュースケール・パワーは、SPAC(特別買収目的会社)を活用した上場を計画しており、先にSPACとしてスプリングバレー・アクイジションを上場させている。2021年12月には、ニュースケール・パワーとスプリングバレー・アクイジションの企業合併合意も締結した。合意発表以降、2月にサムスンC&Tとの間で、3,000万米ドルのPIPE投資コミットメントを締結。3月には、セーリングストーン・キャピタル・パートナーズも1,000万米ドルのPIPE投資コミットメントを締結。4月6日には、米鉄鋼最大手ニューコアから、1,500万米ドル(約18億円)のPIPEコミットメントも獲得した。JBICへの株式売出も含めると、1億6,500万米ドルの資金調達を確保。それ以前のPIPE契約も含めると2億3,600万米ドルの資金を調達。合併は2022年前半が予定されている。
スプリングバレー・アクイジションには、すでに同社の株主から2億3,200万米ドルの出資が入っており、合併が完了すれば、ニュースケール・パワーは、合計4億6,800万米ドルが投資原資として活用できる。
【参照ページ】国際協力銀行が米国ニュースケール社へ出資 ~JBICの協力の下、SMR事業を推進~
【参照ページ】米国法人NuScale Power, LLCに対する出資
【参照ページ】Fluor-held NuScale Equity Purchased by Japanese Partner
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