小売大手豪コールズは4月20日、プライベートブランド(PB)商品で、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)認証を取得した牛肉を販売すると発表した。同認証の取得は、オーストラリアのスーパーマーケットとして初。
今回同社が取得したのは、豪政府と企業によるカーボンニュートラル促進イニシアチブ「Climate Active」提供のカーボンニュートラル基準に対する認証。農場から棚までのバリューチェーン上での二酸化炭素ネット排出量がゼロであることを保証する。
カーボンニュートラルの実現では、同社は過去2年間、同国ビクトリア州及びニューサウスウェールズ州牛肉生産農家と協働。再生可能エネルギーの使用や、牛群管理方法の効率化、肉牛の健康増進のための品種改良等を行った。二酸化炭素排出量では、同国内の平均比で19%下回ることに成功した。他には、2018年からクラレの豪州子会社プランティックテクノロジーズと協働。再生素材と植物由来素材含有量が90%を占め、100%リサイクル可能な素材を開発し、同牛肉の包装に採用した。
さらに同社は、豪農業専門サービスIntegrity Ag & Environmentと協働し、養豚場での植樹や植生による炭素隔離ついて調査を実施。アグロフォレストリーや植林を通じ、自社のバリューチェーンでの二酸化炭素排出量源で、直接する炭素固定プロジェクトを行う「カーボンインセット」の実証も進めている。同アクションは、Climate Activeの官民連携でのカーボン・インセット・プログラムの一環。
同社はその他、バリューチェーン外のプロジェクトで創出されたのカーボンクレジットを購入する形で、カーボンオフセットも実施。これにより、残った排出量もゼロにした。購入したクレジットは、同国クイーンズランド州南西部の原生林再生プロジェクトで創出された「オーストラリア・カーボンクレジット(ACCU)」。
【参照ページ】Coles becomes first major Aussie supermarket to launch own brand carbon neutral beef
【画像】Coles
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