独電力大手RWEとオランダ・ノルウェー太陽光発電パネル製造SolarDuckは7月19日、浮体式洋上太陽光発電所の開発に向け、パートナーシップを締結したと発表した。
SolarDuckは、オランダ最大の造船所Damen Shipyardsからの分社化で設立したオランダとノルウェーの太陽光発電パネル製造合弁会社。第三者監査機関仏ビューローベリタスから世界初の洋上浮体式太陽光発電所の認定を取得している。
浮体式洋上太陽光発電所の設置では、高波、強風、腐食等の悪条件に耐え得る技術が不可欠。SolarDuckは、太陽光パネルを水面から数メートルの高さに安定させる独自設計で、電気部品の浸水を防ぎ、安全な運用と最小限の保守を可能にした。
RWEは2023年、SolarDuckの浮体式太陽光発電技術の学習を加速させるため、北海のベルギー領オステンド沖でSolarDuck初となる実証プロジェクト「Merganser」へ投資予定。2023年以降の迅速な商業化を目指す。
両社は、Merganserでの知見を基盤とし、オランダのホランセ・クスト・ウェスト(HKW)洋上風力発電所での大規模実証プロジェクトでも協働予定。
RWEはすでに、オランダで風力発電所7ヵ所を運営しており、設備総容量は330MW以上。同国ゲールツルイデンベルグの同社アメル水力発電所近くの湖で、浮体式水上太陽光発電所の運営を行う他、グリーン水素プラント建設プロジェクト「NortH2」等にも携わっている。
【参考】【オランダ】RWE、同社初の浮体式水上太陽光発電所を湖上に建設。設備容量6.1MW、2021年内に完成予定(2021年3月19日)
【参考】【国際】オランダとオーストラリア、グリーン水素の大規模プラント計画始動。年間100万t超の年間生産量(2020年12月24日)
【参照ページ】RWE and SolarDuck accelerate technology development and commercialisation of offshore floating solar at scale
【画像】RWE
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