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【日本】味の素、肉用牛・乳用牛飼養での温室効果ガス削減で鹿児島県と連携

【日本】味の素、肉用牛・乳用牛飼養での温室効果ガス削減で鹿児島県と連携 1

 味の素は4月2日、鹿児島県と同県内の畜産関係団体等とともに、肉用牛・乳用牛飼養での温室効果ガス削減と産業振興に向けた連携協定を締結したと発表した。

 鹿児島県は、肉用牛の飼養頭数が約34.3万頭で全国1位を誇る日本有数の畜産県。県の温室効果ガス排出量の約2割が畜産由来であり、そのうち牛由来の排出量が約6割を占める。また、昨今の飼料高騰等によって畜産業の収益性が悪化しており、早急な対応が求められていることから、今回のアクションに至った。

 鹿児島県は今回、味の素が開発した牛用アミノ酸リジン製剤「AjiPro-L」を採用し、乳用牛・肉用牛の栄養補給と温室効果ガス排出量削減を実現。具体的には、乳用牛では、AjiPro-Lの使用により高コストで余分なアミノ酸を多く含む大豆粕等の飼料を削減しつつ、不足するアミノ酸を補い、アミノ酸バランスを整える。これにより、乳量の維持、飼料コスト削減、糞尿中の窒素の低減による一酸化二窒素の削減を可能にした。

 さらに肉用牛では、肥育段階で「AjiPro-L」を飼料に加え、飼料中で最も不足しやすいリジンを補うことで、体内で利用されるアミノ酸の量を増加させ、肉用牛の生産性向上を図る。これにより、肥育日数の短縮、または枝肉重量の増加により、単位重量当たりのメタン、一酸化二窒素、生産コストの削減が可能となる。

 同ソリューションは、J-クレジット制度の方法論としても登録済みで、クレジットに転換可能。特にアミノ酸の活用による肉用牛の生産性向上を通じた温室効果ガス排出量削減は、糞尿中及びげっぷ中の温室効果ガスを削減できる唯一の方法論と強調した。

【参照ページ】~肉用牛・乳用牛起因の温室効果ガス削減を地方自治体のGX戦略として展開~ 味の素㈱、鹿児島県と肉用牛・乳用牛飼養における温室効果ガス削減と産業振興に向けた連携協定を締結

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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