スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズは3月2日、2030年までに販売車種を全て電気自動車(EV)のみに転換すると発表した。ハイブリッド車(HV)を含めて、内燃機関を装備している車種は全て2030年までに廃止する。ボルボ・カーズは、2010年に中国の浙江吉利控股集団(Geely)が買収。ボルボ・カーズと吉利汽車の合併も検討していると報じられている。
【参考】【スウェーデン】ボルボ、2040年バリューチェーン全体カーボンニュートラルでリンク・ローン1640億円調達(2021年1月20日)
【参考】【スウェーデン】ボルボ、2025年までに新車種のプラスチック部品25%を再生素材活用に(2018年6月23日)
同社は2018年に、EVの新車販売比率を50%、リサイクルした再生プラスチック素材の新車使用での使用比率を25%にする目標を設定。さらに、2019年には、ことも目標として設定した。2025年までに自動車生産での二酸化炭素排出量をゼロ、2040年までに販売製品使用、部品・原材料の調達、製品の廃棄・リサイクルまで含めたバリューチェーン全体での二酸化炭素排出量をゼロにすることを目標していた。
今回の目標は発表していた戦略をさらに加速させ、バリューチェーン全体の二酸化炭素排出量を削減しにいく。すでに超急速充電器も普及しつつあり、政策の追い風も受けられると判断した。
さらにボルボ・カーズは、販売チャネルをオンラインにシフトしていく。販売チャネル・ブランド「Care by Volvo」では、価格の透明性や競争力のある価格設定を行っていく。特にEV車種に関してはオンラインのみで販売していくという。
ボルボ・カーズは、2010年に中国の浙江吉利控股集団(Geely)が買収。ボルボ・カーズと吉利汽車の合併も検討していると報じられている。同社は2019年に、気候変動戦略を発表し、2025年までに自動車生産での二酸化炭素排出量をゼロ、2040年までに販売製品使用、部品・原材料の調達、製品の廃棄・リサイクルまで含めたバリューチェーン全体での二酸化炭素排出量をゼロにすることを目標として掲げている。
同社のEV車種は、第1号の「XC40 Recharge」が2019年に初販売。次の車種「C40 Recharge」も同日発表した。
【参照ページ】Volvo Cars to be fully electric by 2030
【参照ページ】Volvo Cars launches new, pure electric Volvo C40 Recharge
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