韓国自動車大手の現代自動車は1月15日、中国・広東省政府と、同省広州市での水素燃料電池製造工場を建設することに合意した。同工場は、現代自動車として初の韓国以外での燃料電池製造拠点となる。生産能力は年間6,500個でスタートし、その後は需要の趨勢を見て拡大する。工場の建設は2月より着工。2022年第2四半期に完成予定。
現代自動車は2018年12月、長期ロードマップ「燃料電池ビジョン2030」を策定。年間70万個の燃料電池を生産することを目指している。同社は2013年、世界初の量産型燃料電池自動車(FCV)「ix35」を発表。2018年には、第2世代の「NEXO」を発表し、2020年には、スイス向けに量産型燃料電池(FC)トラックを販売した。また、ゼロエミッションに向けた取り組みとして、燃料電池システムのブランド「HTWO」を発足。水素経済の発展のため、業界横断のパートナーシップを強化している。
同社は2020年12月に発表した修正2025年戦略の中でも、燃料電池市場の注力市場を、韓国、欧州、米国、中国と位置づけ、2030年までに販売台数70万台にまで増やすことを掲げていた。
【参考】【韓国】現代自動車、EV、FCV、自動運転、UAMで5年間で5.7兆円投資。2040年までに全車種EV化(2020年12月12日)
今回発表の広州工場では、NEXOに採用されているSUVモデル向けの燃料電池を製造。急速に発展する中国の水素産業で、技術的リーダーシップの確立を目指す。水素関連の実証実験プロジェクトやイニシアチブを通じ、中国企業とも協働する。
中国自動車技術者協会は2020年10月、工業情報化部の指導の下、技術ロードマップを発表。水素経済を促進し、2035年までに燃料電池自動車(FCV)100万台が道路を走行している状態を目指すとしている。
【参照ページ】Hyundai Motor Group Advances Hydrogen Strategy with New Fuel Cell System Plant in Guangzhou
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