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【イギリス】英政府、核融合型原発の規制方向性レポート発行。低リスクのため厳しい規制は不要

 英ビジネス・エネルギー・産業戦略省は5月31日、核融合型の原子力発電の技術開発を安全で迅速に進めるための政策レポートを公表した。英政府のイノベーションに関する独立専門家Regulatory Horizons Council(RHC)が作成した。

 英政府の核融合型原子力発電の政策目標は、2040年までに世界初のプロタイプ発電所を完成させること。英原子力公社(UKAEA)は、「エネルギー生産のための球状トカマク(STEP)」という独自のコンセプトを構想しており、2022年までに建設立地を固め、2024年までに第1弾となるコンセプト設計を完成させることを計画している。今回の政策レポートは、目標達成に向け、必要な規制の方向性を示したのもの。

【参考】【英国】政府、核融合型原子力発電の商用助成制度発表。2040年の商用化目指す(2019年10月8日)
 
 今回のレポートでは、健康安全局(HSE)と環境庁が規制を担当すべきとしつつも、イノベーションを促進する規制の在り方が重要となると強調。核融合型の原子力発電は、核分裂型の原子力発電とは異なり、核分裂に伴うリスクが低いため、現行の規制アプローチで十分と分析。核エネルギーに適用される厳しい規制を設けるべきではないと伝えた。

 また、一般市民の理解を得るため、2021年夏に核融合エネルギー計画に関する理解醸成プログラムを始めることも推奨。また、ビジネス・エネルギー・産業戦略省、健康安全局(HSE)、環境庁の3社が合同でガイダンス文書を作成し、技術の明確化と信頼性の確保をすべきとした。

 今回のレポートの直後から、英政府は、今回発表の報告書に対する企業や市民からのパブリックコメント募集を開始。パブリックコメント募集後の2022年初旬にRHCの報告書に関する英政府の回答を伝える。

【参照ページ】New proposals to support rapid and safe rollout of fusion energy

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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