新年あけましておめでとうございます。2023年元旦のニュースは、毎年恒例、最もよく読まれた2022年のニュースをご紹介していきます。
2022年は、新型コロナウイルス・パンデミックが3年目に突入しつつ、2月から発生したウクライナ戦争が世界を大きく混乱させた1年でした。エネルギーや食料の価格高騰は世界中を襲い、後進国だけでなく、先進国でも将来に向けた食料安全保障に危機感が一気に高まってきました。台風、ハリケーン、サイクロン、山火事、旱魃等の被害も甚大でした。
昨年の元旦には、カーボンニュートラル宣言の余韻が色濃いというタイミングでしたが、いよいよ生物多様性条約第15回締約国会議(CBD COP15)により、自然資本の議論も2023年は本格化していきます。2023年には、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の最終提言書の発行、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準の最終化も予定されています。日本では有価証券報告書でのサステナビリティ報告元年ともなります。
社会面でも、じわじわと広がる世界での陰謀論に警戒感が漂っています。ドラスティックなサステナビリティ・トランスフォーメーションが進めば進むほど、一方では社会的な軋轢は増していきます。企業と金融機関には、環境サステナビリティがもたらす社会の不安定化についても、積極的な対処が求められる1年となりそうです。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
最もよく読まれた2022年記事トップ10
1. 【国際】世界「男女平等ランキング2022」、日本は116位で史上ワースト3。G7ダントツ最下位(2022年7月13日)
2022年記事で最も読まれたのは、昨年に続き世界経済フォーラムの「男女平等ランキング」でした。日本は116位で史上ワースト3位。なかなか順位を上がってきません。
2. 【国際】豪NGO、気候変動懐疑派・否定論としてキヤノンへのキャンペーン開始。国際的議論へ (2022年12月10日)
NGOがキヤノングローバル戦略研究所を対象とした気候変動キャンペーンを開始。日本と英語の双方でSNSで展開されていました。
3. 【EU】欧州委、排ガス新基準「ユーロ7」案発表。タイヤとブレーキのマイクロプラも規制(2022年11月20日)
EUの最新自動車排ガス規制ではタイヤとブレーキのマイクロプラスチック規制も導入。世界初です。
4. 【EU】EU、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)が成立。日本企業にも影響(2022年12月4日)
ついにEUで企業サステナビリティ報告指令(CSRD)が成立。欧州域外企業でも、EU域内に少なくとも1つ以上の子会社または支店を持つ企業、かつ、EU域内で1.5億ユーロ(約211億円)以上の売上がある場合、2028年度がら報告が義務化されます。
5. 【国際】RMI、紛争鉱物報告テンプレートを更新。CMRT6.2公開(2022年4月28日)
例年のCMRTフォーマット改訂。紛争鉱物の業務が浸透していることが伺えます。
6. 【ランキング】2022年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」(2022年1月19日)
こちらも毎年恒例の世界経済フォーラムで毎年発表Global 100。日本企業は3社がランクインしました。
7. 【国際】ISSB、スコープ3算出手法方針決定。1年の猶予期間も。生物多様性も重視(2022年12月22日)
ISSBでは着々と開示基準が固まってきています。
8. 【環境】2022年の世界CDP Aリスト企業一覧 〜気候変動・ウォーター・フォレストの3分野〜(2022年12月14日)
2022年のCDP Aリスト。日本企業でも入れ替えがかなりありました。
9. 【国際】GRIスタンダード、304:生物多様性の改訂案公表。パブコメ募集開始(2022年12月8日)
COP15に合わせて、GRIが生物多様性のスタンダードの改訂案を出しました。
10. 【国際】生物多様性条約COP15、昆明-モントリオール生物多様性枠組を採択。ポスト愛知目標も確定(2022年12月20日)
ついにポスト愛知目標が誕生。TNFDに関する内容も盛り込まれました。
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