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気候変動・自然に関する金融リスクを検討するための中央銀行・金融当局ネットワーク「気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(Network for Greening the Financial System;NGFS)」は1月23日、NGFSが策定している気候変動シナリオの使い方に関する実務ガイダンスを発行した。NGFSシナリオの意義についてあらためて啓発した。
【参考】【国際】NGFS、NGFS気候シナリオの活用状況報告。短期シナリオ策定にも着手(2023年6月20日)
目下、NGFSシナリオは、中央銀行、金融当局、金融機関等が気候変動シナリオ分析を実施する上で幅広く活用されている。しかしNGFSは今回、NGFSシナリオを無謬の予測シナリオとして信奉するのではなく、あくまでベストプラクティスであり、不完全なものであるとして、各機関の需要や目的に応じ、自身の判断でファクターを追加する等の工夫をするよう訴えた。
特に、NGFSシナリオを補強する必要があると思われる主な分野として、ティッピングポイント、現在把握されていない物理的影響、気候変動の影響を受けた移住等の社会的影響、複合リスク、物理的損害、技術の仮定、政府の政策変更、金融セクターの力学等を挙げた。
【参照ページ】NGFS publishes a Technical Document providing guidance on the purpose and use of the NGFS scenarios
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