
食品世界大手スイスのネスレは3月21日、食品世界大手米カーギル、及びExport Trading Group(ETG)展開のサステナビリティ・プロジェクト「ETG | Beyond Beans」と協働し、カカオ・サプライチェーン上での温室効果ガスの削減・除去プロジェクトを新たに発足したと発表した。アグロフォレストリー型のリジェネラティブ農業への転換を加速。カカオ農家コミュニティ周辺の荒廃地の再植林を支援する。プロジェクト期間は5年間。
同プロジェクトでは、「ネスレ・ココア・プラン」に参画するガーナとコートジボワールのカカオ農家約2万人に対し、シェードツリーを提供。植樹と剪定に関する研修も行う。植樹目標は合計200万本以上。これにより温室効果ガスを今後20年間で50万t以上の削減・除去できる見込み。
アグロフォレストリーでは、乾季におけるカカオへの日射しの影響軽減や、水分豊富な空間の確保に活用する他、水マネジメントを改善し、農場内の生物多様性を向上や大気中の炭素吸収効果も期待できる。
各プロジェクトでは、モニタリング計画が設定され、植林本数とそれに対応した炭素隔離のトン数をモニタリング。また、森林再生や自然景観回復による影響、適切性、有効性、効率性等、温室効果ガス以外の観点からもモニタリングする。植樹された木々の生育確認には、人工衛星による高解像度の画像も活用する。
【参照ページ】Nestlé collaborates with suppliers to help address climate change impact in cocoa
【画像】Nestlé
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