ケンタッキー・フライドチキン・チャイナは4月27日、4月28日から30日まで、植物由来の代替肉で作ったチキンナゲットを試験販売すると発表した。代替肉はカーギルが提供。中国では、スターバックスが国内全3,300店舗でビヨンド・ミート製の代替肉を活用したラザニア等の製品を4月21日に販売開始。巨大な消費市場・中国で、代替肉の存在感が大きくなってきている。
ケンタッキー・フランドチキンの本部を担うKFCコーポレーションは、ファーストフード大手ヤム・ブランズのグループ企業。中国のケンタッキー・フライドチキン・チャイナも、ヤム・ブランズの中国法人ヤム・チャイナ・ホールディングスが運営している。
今回植物由来チキンナゲットを販売する店舗は、上海、広州、深圳の3都市の店舗。代替肉は、大豆、小麦、さやえんどうを原料とし、カーギルが提供した。初日の販売では、整理券がわずか1時間で完売し、大盛況となった。
KFCコーポレーションは、米国でもファーストフード店の中でいち早く代替肉チキンナゲットのテスト販売を実施。米国では代替肉大手のビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズと代替肉供給を受けた。インポッシブル・フーズも、5億米ドルの資金調達を実施し、アジア太平洋地域の投資家からの出資が殺到。アジア太平洋地域の代替肉への強い関心を伺わせた。米食肉大手のタイソン・フーズやスミスフィールド・フーズも代替肉事業を本格化してきている。
ビヨンド・ミート製の代替肉製品を販売したばかりのスターバックスも、中国市場を狙う。4月26日には、ベンチャーキャピタル大手のセコイア・キャピタルとの戦略的パートナーシプを発表。中国の小売関連IT企業へ共同投資していく戦略を明らかにしている。
【参考】【中国】ビヨンド・ミート、スターバックス3300店舗で代替肉活用商品の販売開始。中国初進出(2020年4月24日)
【参照ページ】KFC to Test Plant-Based Chicken at Select Stores in China
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