年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は12月18日、外国株式運用でESGインデックスを2本選定したと発表した。GPIFは、インデックスに関する情報を常時受け付ける「インデックス・ポスティング」制度を導入しており、今回新たに2本が有望と判断された。
今回採用された外国株ESGインデックスは、ESG総合型で「MSCI ACWI ESG ユニバーサル指数」、テーマ型(女性活躍)で「Morningstar ジェンダー・ダイバーシティ指数(GenDi)。テーマ型(環境)では、すでに「S&Pグローバル大中型株カーボン・エフィシェント指数(除く日本)」が選定されており、今回の新規採用と合わせて合計3つとなった。
【参考】外国株式を対象としたESG指数を選定しました
ESG総合型で採用されたMSCIの指数での当初運用額は約1兆円。インデックスの正式名称は「MSCI ACWI (除く日本、除く中国A株)ESGユニバーサル指数」で、日本株と中国A株が除外されている。同インデックスのユニバースは2,197銘柄だが、2,100銘柄のみが抽出され、ESGスコアによってウエイトがティルトされている。MSCIのESGインデックスは、日本株運用でも採用されており、今回双方の株式アセットクラスで採用されることとなった。
一方、Morningstar ジェンダー・ダイバーシティ指数の当初運用額は約3,000億円。インデックスの正式名称は「Morningstar先進国(除く日本)ジェンダー・ダイバーシティ指数」で、ユニバースが1,873銘柄だが、1,765銘柄を抽出。Equileapのジェンダースコアを活用し、ウエイトをティルトする。Equileapのジェンダースコアは、経営陣及び従業員のジェンダーバランス、報酬の平等性とワーク・ライフ・バランス、企業ポリシー、コミットメント・透明性・説明責任の4つの観点でスコアが付く。
GPIFは今回の指数を選定する上で、公開情報に基づくESGスコアを活用していること、企業とのエンゲージメントの積極性、評価対象のユニバースが可能な限り広いこと、評価会社のガバナンスや利益相反管理体制等を重視した。
【参照ページ】外国株式を対象としたESG指数を選定しました
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