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【カナダ】エレクトラ、廃バッテリー回収・リサイクルで丸紅と契約。サーキュラー化

 カナダバッテリー原材料大手エレクトラ・バッテリー・マテリアルズ(旧社名ファースト・コバルト)は1月19日、丸紅との間で、バッテリーリサイクルと硫酸コバルトの供給契約を締結したと発表した。

 同社は、バッテリー原材料の供給で北米市場で大きなプレゼンスを持つ企業。2022年後半には、カーボンニュートラルに近い形で運営するコバルト精製工場も稼働する予定で、完成すると北米唯一のバッテリー等級のコバルト生産会社となる。

 同社は、従来は保有するコバルト鉱物資源の供給が主だったが、原材料のカバーを広げるとともに、廃バッテリーから回収した「ブラックマス」と呼ばれる原材料の販売も強化してきている。ブラックマスはニッケルやコバルトの混合物で、そこから化学的手法で原材料が抽出される。完成する工場は、ブラックますからコバルトやニッケルを抽出して精製し、リチウムバッテリーの正極前駆体材料に変換するところまでを視野に入れている。リサイクルラインは2023年に稼働を予定している。

 今回の提携では、丸紅が、アジアのを中心とした産業廃棄物事業者ネットワークを通じて、廃バッテリーを収集。エレクトラ・バッテリー・マテリアルズのリサイクルラインに、廃バッテリーを供給する。またブラックマスから回収してい生産した硫酸コバルトの一部を、丸紅が日本のサプライチェーンに供給する。

 丸紅は1月24日には、タイ子会社が、タイ製糖最大手Mitr Phol Sugar Corpとの間で、バイオ素材事業と再生可能エネルギー開発・導入での戦略的協業で覚書を締結したことも発表している。Mitr Phol Sugar Corpの農業残渣等を活用し、バイオ素材の原料開発で協働する。

 また1月12日、オーストラリアの南オーストラリア州で生産したグリーン水素を、水素吸蔵合金に加工し、インドネシアに輸送して、ジャカルタ近郊の工業団地内で燃料電池を通じた熱電供給(コンバインドサイクル発電)を行う実証事業も発表している。同事業は、環境省が公募した「令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(二国間クレジット制度資金支援事業)水素製造・利活用第三国連携事業」で、JCMの創出を目的としている。

【参照ページ】Electra signs Battery Recycling and Cobalt Supply Agreement with Marubeni
【参照ページ】タイにおけるバイオベース製品及び再生可能エネルギー開発に向けた覚書締結について
【参照ページ】豪州・インドネシア間のグリーン水素製造・輸送・利活用に関する実証事業開始について

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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